コロナ疲れ

ベルギーのコロナ第二波が落ち着きを見せ始めていますが、重症患者数はちょっとしか減らず、まだまだ気が抜けない状態です。みなさん、この長引くコロナ禍の中、いかがお過ごしでしょうか?コロナが与える影響は直接的・間接的に計り知れません。今、先の見通しがつかない中で、これまで溜めきた疲れやストレスがあふれ出すケースが増えています。
ただでさえ人はよくわからない状態が嫌いです。それだけでストレスや不安を感じることがあります。だから、今辛く感じたり苦しく感じるのは決して不思議なことでも弱いことでもなく、自然なこと。こんな時こそ自分の中の声にしっかり耳を傾けてください。

私は「今できることをする」という言葉が好きです。昨日できたことが今日できるとは限らない。たくさんのことをできる日はたくさんして、できない日はできる範囲のことをする。しんどい時はそれが、ただ早く寝ることかもしれません。できない自分に腹をたてて更に辛くなるんじゃなくて、今の自分の状態を把握して、良いと思う選択をする。当たり前といえば当たり前ですが、私は 迷った時、この原点に戻ることが役に立っています。

今できることを決めるのは自分です。そのためには、できるだけ自分をわかっていた方がいい。自分をわかるためには自分に意識を向ける必要がある。このコロナ禍の中、自分に意識を向けて、そこに苦しさや辛さがあれば気づくようにしてください。

気分が落ち込んで活動が鈍った状態を「抑うつ状態」と言いますが、うつ病とは違います。うつ病は誰でもなる可能 性があるといいますが、あれは本当。でも早く気づいて対応すれば未然に防げるし、うつ病になっても早く回復しやすいものです。 不調を感じたら、十分な休養、規則正しい生活、バランスの取れた食事、最低限の睡眠の確保をしてみてください。意外とこれで改善する場合もあります。それから体を動かすことの有効性は証明されているので、ウツウツとしたら一度「えいやっ」と体を起こして動いてみてください。思った以上に気分の変化を実感できるはずです(軽く汗ばむくらいだと、より効果を感じられると思います)。

そして苦しくなったら決して一人で抱え込まず、周りの信頼できる人に話すことも大事です。⻑引いたり、日常生活に支障が出てきたら、迷わず医師や専門家に連絡してください。

できることをして、疲れたら休んで、支え合って、この時期を乗り超えましょう。